ロシア軍の侵攻が長引く中、キーウに住むウクライナの“国民的”女優・アダさんは今、ウクライナ軍の兵士達の支援をしています。旧ソ連時代から数多くの映画や舞台などに出演し、84歳の今も現役で活躍していたアダさんの思いを、ジャーナリスト・佐藤和孝さんが取材しました。

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ロシア軍の侵攻が長引く中、ウクライナでは兵士達を支援する動きも出ています。

ジャーナリストの佐藤和孝さんは4日、ウクライナでは誰もが知る“国民的”女優、アダ・ロゴヴツェワさん(84)を訪ねました。首都キーウ（キエフ）に住むアダさんは、笑顔で出迎えてくれました。自宅の壁には、美しいドレス姿でほほえむ女性の白黒写真が飾られていました。

佐藤さん
「これは何歳の頃？」

ウクライナの女優 アダ･ロゴヴツェワさん（84）
「50歳くらいの頃かしら」

旧ソ連時代から数多くの映画や舞台などに出演し、84歳の今も現役で活躍しています。

アダさん
「彼ら（ロシア軍）は、私の大好きな女優の仕事と大切な時間を奪いました。最後になるかもしれないのに…」

ロシア軍の侵攻により、女優としての仕事はなくなりましたが――

アダさん
「ウクライナは、自分の独立と自由のために立ち上がります。国としての尊厳を守っている」

現在はキーウ市内の自宅を開放し、ウクライナ軍の兵士などへ食事や入浴の場を提供しているといいます。

アダさん
「全員が勝利のために、わずかでも貢献をしています。ウクライナ国民は団結しました」

部屋の壁には大きなウクライナの国旗があり、そこには、「海の砂の数ほどの幸せをあなたのために願っています」と兵士などから贈られた感謝のメッセージが書かれていました。

アダさんは今後、ウクライナ軍の兵士をねぎらうコンサートを開きたいということです。