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「妹がいたからこそ世界で戦うことができた」現役引退の高木菜那 今後は「いろいろ仕事をもらえたら」

2022年4月5日 18:48
「妹がいたからこそ世界で戦うことができた」現役引退の高木菜那 今後は「いろいろ仕事をもらえたら」
笑顔で引退会見を行った高木菜那選手 (写真:アフロスポーツ)
平昌五輪で日本女子史上初となる1大会で2つの金メダルを獲得したスピードスケート高木菜那選手(29)が現役引退会見を行いました。

白のブラウスに水色のパンツというさわやかな衣装に身を包み、会見場に現れると笑顔で報告。

「現役を続行しようか引退しようかたくさん悩みました。その中で、私高木菜那は現役を終えることを決意いたしました」

スケート人生において未練がないわけではないと悩み抜いた末の現役引退の決断。理由となったのは、五輪で日本女子最多7個のメダルを獲得した妹・美帆選手の存在でした。

「どんなときでも妹が速かったり、高木美帆の姉ではなく高木菜那という一人の選手として、自分自身がそれを受け入れるということが今までできてこられなかったなと思っていて、自分のことを信じてあげることができませんでした。

なんのためにスケートをしているのか、どうして速くなりたいのかを考えたときに、やっぱり高木菜那として氷の上に立ちたいなという気持ちがすごく芽生えてきた。

今年は不安の中でも、自分を信じて最初から攻めたレースができたことが本当にうれしかったです。やっと心から自分のことを褒めてあげられた瞬間でした。乗り越えなきゃいけない壁は本当にたくさんあったし、その間すごくつらかったなと思うんですけど、でもそれがなければ今の高木菜那はいないと思っているので、本当に妹が妹でよかったと心から思います」

妹・美帆選手からの刺激が自分をここまで成長させてくれたという感謝を述べた姉・菜那選手。今後は「スケートと同じくらいやりがいのあることをこれから見つけていきたい」と新たな一歩を踏み出します。

「いろいろな角度からスポーツを学び、いろいろな角度からスポーツを伝えたい。新しい世界に挑戦するに当たっていろんなことに挑戦できたらなと思うので、いろいろ仕事をもらえたらなと思っています」