ロシア国防省、ドネツク州の「リマンを完全に掌握」
ロシア軍は、東部の2つの州への攻勢を強めていて、ロシア国防省は28日、東部の鉄道の拠点とされるドネツク州リマンを掌握したと発表しました。
ロシア国防省報道官「ロシア軍は“ドネツク人民共和国軍”との共同作戦の結果、リマンを完全に掌握した」
イギリス国防省によりますと、リマンは主要な鉄道の分岐点で、戦略的に重要な場所だということです。「今後、ロシア軍はドネツク州の主要都市であるスラビャンスクに進む可能性が高く、リマンの掌握はロシアにとって有利となる」と分析しています。
ロシア軍は、隣のルハンシク州全域の掌握に向け、リマンから東に40キロほど離れたセベロドネツクへの攻勢を強めています。
ルハンシク州知事は28日、「敵は近い距離から砲撃を行い、市街戦も始まった」と明らかにしました。
こうした中、フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相が、ロシアのプーチン大統領と電話で会談しました。
フランス大統領府によりますと、マクロン大統領らは食料危機の打開のため、ウクライナ南部のオデーサ港の封鎖を解くよう求めました。
一方、ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領はロシアへの制裁が解除されれば、穀物の輸出に向け協力する用意があると伝えたということです。