北朝鮮「早い期間に数個の偵察衛星を追加で打ち上げ」 一方、韓国の反応は…<ソウル中継>
北朝鮮は21日夜、弾道ミサイル技術を使用した発射を行いました。北朝鮮が予告していた「軍事偵察衛星」の発射とみられています。ソウル支局から河中春樹記者が中継。
北朝鮮は、打ち上げからおよそ3時間半後の午前2時すぎ、国営メディアを通じて偵察衛星の打ち上げに成功したと伝えました。
朝鮮中央通信は、国家航空宇宙技術総局が21日午後10時42分、西部の西海衛星発射場から偵察衛星を搭載したロケットを打ち上げ、成功したと報じました。打ち上げからおよそ12分後に軌道に正確に進入させたと主張しています。
打ち上げには現地で金正恩総書記が立ち会い、技術者らをたたえたということです。
国家航空宇宙技術総局は「偵察衛星の打ち上げは自衛権を強化する合法的な権利で、戦争準備態勢の強化に大きく貢献することになる」と強調。その上で、今後、早い期間に数個の偵察衛星を追加で打ち上げると明らかにしました。
一方、韓国軍は、日本、アメリカと関連情報を共有し、「詳細を総合的に分析中」としていますが、打ち上げが成功したのか、失敗したのかについては言及していません。
韓国政府は打ち上げを受け、尹錫悦大統領出席のもと緊急の会議を開き、南北軍事合意の効力の一部を停止し、軍事境界線付近での偵察・監視活動を再開する方針を示しました。