韓国・尹大統領 日韓懸案の包括議論を主張 元徴用工問題の解決前提“控えるべき” 日本側にクギ
韓国の尹錫悦大統領は1日、日本との懸案は包括的に解決を目指すべきだとして、いわゆる元徴用工問題の解決を議論の前提とする日本側の考え方にクギを刺しました。
尹大統領はスペインから韓国に戻る機内で日韓関係について問われ、歴史問題などを「すべて1つのテーブルに載せ、一緒に解決すべき」と強調しました。
この考え方は、尹氏が大統領選挙に出馬表明した際にも明らかにしていて、改めて関係改善への意欲を示した形です。
ただ、日本政府が元徴用工問題で韓国側が先に解決策を示すよう求めていることを念頭に、次のようにクギを刺しました。
韓国・尹錫悦大統領「歴史問題で両国間に進展がないと、懸案と未来の問題についても議論できないという考え方は控えるべきで、すべて一緒に議論できる」
韓国側の発表では、岸田総理大臣と尹大統領はスペインで初めて3~4分の対話を行いましたが、正式な首脳会談の見通しは立っていません。