米高官 中国のロシア原油輸入55%増加に懸念
中国がロシアからの原油の輸入を前の年に比べて55%増やしていることについて、アメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は21日、「中国がロシアと協力し続ける意思の一端だ」と指摘し、懸念を示しました。
中国の税関総局によりますと、先月、中国がロシアから輸入した原油の量は、前の年の同じ月に比べて55%増え、これまで最大の輸入元だったサウジアラビアよりも多くなっています。
こうした動きについて、ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、懸念を示しました。
カービー戦略広報調整官「これは中国がロシアと協力し続ける意思の一端だと思う」
カービー氏は、「ウクライナに関して、中露の協力関係が深まっている一つの例だ」とも述べました。
また、カービー氏は、ロシア軍が黒海を海上封鎖し、ウクライナ産の小麦など穀物の輸出が滞っている問題について、「プーチン大統領は、食料を武器にしている」と名指しして批判しました。