“冬に向けて無人機やミサイルなどを”ゼレンスキー大統領が露軍戦術に警戒呼びかけ
ウクライナのゼレンスキー大統領は12日のビデオ演説で、ロシア軍は冬に向けて無人機やミサイルなどを生かした戦術をとるとの見方を示し警戒を呼びかけました。
12日夜に公開されたビデオ演説で、ゼレンスキー大統領は、「ロシアがインフラに対する無人機やミサイルによる攻撃の数を増やす可能性に備えなければならない」と述べました。ロシアが冬に向けて、兵器数の優位を生かして地上戦から無人機やミサイルなどを多用する戦術に切り替えようとしているとみて警戒を呼びかけたとみられます。
こうした中、ウクライナメディアの取材に応じたセレズネフ元ウクライナ軍参謀本部報道部長も12日、ロシアは自らの兵器生産能力と北朝鮮からの供給によって、蓄積があり、「冬に向けて天候が悪化するとミサイル攻撃などに切り替える可能性が高い」と述べました。
こうした中、ロシア軍は11日、キーウ州の弾薬庫を攻撃したと発表していて、キーウの軍事行政トップもSNSに「52日間の長い休止の後、敵はミサイル攻撃を再開した」と投稿しました。