マウイ島山火事“警報サイレン作動せず”当局が調査 死者は93人に
ハワイのマウイ島で起きた大規模な山火事による死者は93人となりました。地元当局は、火災発生を知らせる警報のサイレンが作動しなかったことなどについて調査しているとしています。
壊滅的な被害を受けたラハイナに通じる道路では、自宅の様子を見に戻ろうとする住民の車の列ができています。
地元当局によりますと、これまで確認された死者は93人にのぼっています。犠牲者の数はさらに増えるとみられていて、アメリカの山火事として過去100年で最悪の被害となっています。
今回の山火事への対応をめぐって地元当局は、警戒を呼びかけるサイレンが作動した形跡がなかったと明らかにしています。住民からサイレンが鳴らなかったことが被害の拡大を招いたとの批判も出る中、ハワイの州知事はアメリカメディアの取材に対し、「早期にサイレンを鳴らすためにできたことはなかったか調べている」と話しています。
また、ハワイ州の司法長官は、「今回の火災発生直後の意思決定が適切だったかどうか包括的に検証する」としています。