ドイツ大統領、連邦議会を解散 来年2月に約20年ぶりの総選挙
ドイツ連邦議会でショルツ首相の信任投票が否決されたことを受けて、27日、大統領が連邦議会を解散しました。来年2月23日におよそ20年ぶりとなる総選挙が行われます。
ドイツ連邦議会では16日、ショルツ首相の信任案が否決されました。これを受けて27日、シュタインマイヤー大統領が連邦議会を解散し、来年2月23日に総選挙が行われることになりました。総選挙がおこなわれるのは2005年以来、およそ20年ぶりです。ドイツでは3党による連立政権が崩壊してショルツ政権が少数与党となったことから、早期の解散総選挙を求める声が強まっていました。
ドイツでは20日、サウジアラビア出身の男が運転する車がクリスマスマーケットに突っ込む事件が起きたことなどを受けて国民の間に治安への不安が高まっていて移民問題も争点の一つとなりそうです。
こうしたなか、最新の世論調査では最大野党で保守派の「キリスト教民主・社会同盟」が首位、移民排斥を訴える極右政党の「ドイツのための選択肢」が2位につけているのに対しショルツ首相が所属する中道左派のドイツ社会民主党は3位と低迷していて、政権交代となる可能性が高まっています。