戦闘一時休止の最終日 水面下で延長交渉か
イスラエルとイスラム組織ハマスの合意による戦闘の一時休止は、現状の合意で最終日となる6日目を迎えました。戦闘休止のさらなる延長に向けた水面下の交渉が行われているとみられます。
イスラエル軍は28日、ハマス側に拘束されていた人質12人が解放され、イスラエルに到着したと明らかにしました。10人がイスラエル人で2人が外国籍だということです。
またロイター通信によりますと、イスラエル側はパレスチナ人30人を釈放しました。さらに、イスラエルメディアは、イスラエル側が、29日に解放される人質のリストをすでに受け取ったと報じています。
こうした中、アメリカのCIA=中央情報局とイスラエルの情報機関モサドのトップが28日、カタールを訪れ、交渉の仲介役を務めるカタールの首相と、すでに2日間延長した戦闘休止期間のさらなる延長に向けて、協議を行いました。
ロイター通信は、関係者の話として、ハマス側がこれまで女性と子どもに限っていたイスラエル人の人質解放に、男性や軍人を含めることや、長期的な停戦につなげるために必要なことも話し合われたと報じています。
イスラエル側、ハマス側はこの協議で話し合われたことについて、それぞれに持ち帰り、検討を行っているということです。ただ、イスラエルメディアは関係者の話として、イスラエルは現在の戦闘休止期間が10日を超えることには消極的だと報じています。
戦闘の一時休止が、現在の合意で最終日の6日目を迎える中、双方の要求をめぐって、ぎりぎりの交渉が続いているものとみられます。