「6月中に市民生活を正常化する」中国・上海市が封鎖解除を示唆
ロックダウンが続く中国の上海では感染者が減っていて、このままいけば6月中にも封鎖が解除されるということです。
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ロックダウン中の中国・上海。
記者(中国・上海、16日)
「封鎖が始まって1か月半が経過しましたが、マンションの敷地の外にはまだ1度も出ることができていません」
14日、封鎖中の記者のマンションに地元政府から封鎖後6度目の配給が届きました。
記者
「今回はシャンプーや洗剤、歯磨き粉が入っていますね」
また、こんなサービスも始まりました。
記者
「マンションの敷地内で散髪をしてもらってますね」
散髪ができずに困る住民が多数いるため、特別に許可を得た美容師が封鎖中のマンションの屋外で住民を散髪していました。
こうした中、上海市は16日、今後も感染者を順調に減らすことができれば、6月中にも封鎖を解除できるとの見通しを初めて示しました。
上海市会見
「来月1日から中旬・下旬にかけ、厳格な防疫対策をとった上で、市全体の企業の生産活動と市民生活を正常化する」
上海の15日の新規感染者は896人と、封鎖が始まって初めて1000人を下回っています。
また、上海では16日から、一部の地区でタクシーの運行を条件付きで許可しました。22日からは地下鉄やバスの運行を一部再開するなど、正常化に向けて動き出していることを強調しました。
しかし、上海市は当初「封鎖は4日間」と発表し、その後、延長を繰り返しているため、市民からは「今回の発表も信じられない」などの声が上がっています。
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一方、北京では、公共の場所で48時間以内のPCR検査の陰性証明を義務化しました。
15日に記者がスーパーを訪れると…
警備員
「外に出ていけ!」
記者
「携帯電話を持っていないということでトラブルになっています」
店は、陰性証明を示すスマートフォンを持っていない女性客の入店を拒否。また、別の男性は、スマホの陰性証明を見せようとしたものの表示できず、店から出されてしまいました。
男性
「おととい検査を受けて陰性だったのに、どういうことかわからない」