タイ検察、タクシン元首相を「不敬罪」で起訴
タイの検察は18日、タクシン元首相を、王室への侮辱や中傷を禁じる「不敬罪」で起訴したと発表しました。
問題となっているのは、タクシン元首相が国外逃亡中だった2015年、韓国でメディアの取材に対し「国王の諮問機関がクーデターを支持した」などと述べた発言です。
タイの検察は18日、この発言が王室への侮辱にあたるとして、タクシン氏を「不敬罪」などで起訴しました。タクシン氏は容疑を否定していて、弁護側は無罪を主張する方針です。
タイの刑事裁判所は同日、保釈金200万円あまりでタクシン氏の保釈を認めました。
タクシン氏は、2006年のクーデターで首相の座を追われた後、去年8月に逃亡先から、およそ15年ぶりに帰国しましたが、依然として政界に強い影響力を持ち続けています。
現地では、今回の起訴は、タクシン氏の政治への関与にクギを刺す狙いがあるのではとの見方も出ています。