汚職の罪などで実刑判決を受け、その後、入院していたタイのタクシン元首相が18日朝、仮釈放されました。

仮釈放されたタクシン元首相は、現地時間の18日午前6時すぎ、入院先の警察病院を車で出ました。車内ではマスクをし、首にコルセットをしている姿が見られました。

クーデターで失脚したタクシン元首相は去年8月、国外での逃亡生活を経て15年ぶりに帰国し、汚職などの罪で禁錮8年を言い渡されましたが、収監された当日の夜、体調不良を訴えて病院に移されていました。

その後、国王の恩赦で刑期は1年に減刑され、74歳という高齢や病気が考慮され、わずか半年で仮釈放されました。

タクシン元首相派の「タイ貢献党」は去年、軍に近い政党と連立政権を樹立していて、タクシン元首相が恩赦の上、短期間で仮釈放されたことについて、一部で「特別扱いだ」などと批判の声も上がっています。