仏サルコジ元大統領に再び実刑判決
12年前、フランス大統領選挙で、上限を超えた選挙活動費を不正に支出した罪に問われているサルコジ元大統領の控訴審判決で、パリの裁判所は、再び実刑判決を言い渡しました。
AFP通信などによりますと、サルコジ被告は、12年前のフランス大統領選挙で、陣営が法定の上限をおよそ2000万ユーロ、日本円にしておよそ32億円を超える選挙活動費を支出した罪に問われています。一審では、「サルコジ氏が、上限を超えていると警告されていたにもかかわらず、選挙活動を続けた」として、禁錮1年の実刑判決が言い渡されました。控訴審でもサルコジ被告は、無罪を主張しましたが、パリの裁判所は14日、改めて有罪と認定し、禁錮1年を言い渡しました。このうち6か月は実刑、残りの6か月は執行を猶予するとしています。サルコジ被告は、判決を不服として上告しました。サルコジ被告をめぐっては、検察官から捜査情報を入手しようとし、見返りに要職のポストを提示した汚職などの罪でも実刑判決を受け、上告しています。