AP通信など“ラブロフ外相が病院に搬送”と報道も…露政府は外相が短パン姿で資料読む動画公開し報道否定、「フェイクの極み」と批判
G20=主要20か国・地域首脳会議に出席するため、インドネシアを訪れているロシアのラブロフ外相について、AP通信などは14日、「病院に搬送された」などと報じました。これに対し、ロシア政府は、ラブロフ外相が短パン姿で資料を読む動画を公開し、報道を否定しました。
AP通信などは14日、インドネシア当局者の話として、ラブロフ外相が13日にインドネシアに到着後、病院に運ばれたと報じました。
この報道に対し、ラブロフ外相に同行しているザハロワ報道官は、「フェイクの極みだ」と批判し、ラブロフ外相がTシャツに短パン姿で資料を読む動画をSNSに投稿しました。
動画の中でラブロフ外相は、「プーチン大統領ももう10年間病気だと報じられている。そのような“お遊び”は政治では珍しいことではない」と述べています。
AP通信などの報道については、ロシアメディアも一斉に取り上げ、「外相の入院の情報は、米中首脳会談の1時間前に現れた」として、何らかの意図のある報道だとの見方を示し、「米中首脳会談の結果にフェイクがないことを望む」などと皮肉りました。
AP通信はその後、インドネシア政府と医療関係者らの話として、ラブロフ外相が州都にある病院で治療を受けていると報じ、「病院側はコメントしていない」としています。