「ロシアがイランにデモ鎮圧の方法を助言」米報道官が懸念
中東イランで、「ヒジャブ」と呼ばれる髪を覆うスカーフの着用をめぐり抗議デモが相次ぐ中、アメリカ・ホワイトハウスのジャンピエール報道官は26日、「ロシアがイランにデモ鎮圧の方法を助言しているのではないか」と懸念を示しました。
イランでは先月、ヒジャブの着用が不適切だとして警察に拘束された女性が死亡し、抗議デモが相次ぐ事態となっています。
このデモの鎮圧をめぐり、ジャンピエール報道官は、ロシアが助言している可能性を指摘しました。
ジャンピエール報道官「ロシアがイランに対し、デモ鎮圧の方法を助言しているのではないかと懸念している。ロシアには開かれたデモを抑圧する豊富な経験がある」
ジャンピエール氏は、「イランが、ウクライナへの侵攻をめぐりロシアを支援している証拠がある」とも指摘したうえで、「イランとロシアは接近しているが、孤立もしている」と述べました。
アメリカ政府はこれまで、ロシアが一方的に併合したクリミア半島に、イラン軍の兵士が駐留し、無人機の操縦訓練などを通じてウクライナへの攻撃を支援している、との分析を明らかにしています。