“抑止力否定”核廃絶訴える宣言採択 核兵器禁止条約会議閉幕
アメリカで開かれていた核兵器禁止条約の第2回締約国会議は1日、核抑止力に頼る安全保障政策について「核軍縮の進展を妨害している」などと正当性を否定した上で、核廃絶を訴える宣言を採択して閉幕しました。
ニューヨークで開かれた核兵器禁止条約の締約国会議は、最終日となった1日、核抑止力に頼る安全保障政策について「核軍縮の進展を妨害している」などと正当性を否定し脱却を求める宣言を採択しました。
宣言では、核兵器の近代化と増加により「核リスクは深刻化している」と指摘した上で、核保有国や日本など条約の非加盟国に対し、核への依存をやめ、条約に参加するよう呼びかけています。
会議は、広島と長崎の被爆者らが見守る中、核なき世界の実現に向けた努力を約束して閉幕しました。
広島で被爆した箕牧智之さん「(この会議の場に)被爆国・日本がいないことが本当に悔しい。腹立たしいです。 日本国民の大半が核兵器に反対しているはずなのに日本政府が動かないことは腹立たしいです」
次回の締約国会議は、2025年3月に開催される予定です。