「ロシア軍は長期戦を懸念し始めている」~米高官
ウクライナとロシアの間で停戦に向けた協議が続く中、ロシア軍によるウクライナへの攻撃は17日も続き、民間の施設が被害を受けました。
ウクライナ第2の都市ハリコフでは17日、市場にミサイルが撃ち込まれました。ロシア軍の侵攻以来、市場は閉鎖されていましたが、広い範囲が炎と黒い煙に包まれました。
アメリカ国防総省の高官によりますと、ロシア軍は侵攻開始から3週間でミサイル1000発以上を発射したということです。一方で、国防総省の高官は「ロシア軍は長期戦を懸念し始めている」とも分析しています。
こうした中、停戦協議をめぐり、ウクライナ代表団のポドリャク大統領府顧問は、ポーランドメディアの取材に「ウクライナとロシアの代表団はそれぞれの立場を守っている」として、両国の主張の溝を埋めて合意に達するには数日から1週間半ほどかかるとの見方を示しました。
ゼレンスキー大統領も新たな動画を公開しましたが、「今は和平協議の方策を明らかにする時ではない」「静かな環境でさらに努力を続ける」と述べるにとどめています。
一方、ロシアのプーチン大統領は、トルコのエルドアン大統領と電話会談しました。トルコ政府によりますと、エルドアン大統領はプーチン大統領とゼレンスキー大統領をトルコに招き、首脳会談を開くことを提案したということですが、プーチン大統領の反応は明らかになっていません。