今年のノーベル平和賞に、女性の人権保護などを訴えてきた中東イランのナルゲス・モハマディ氏が決まりました。

ノルウェーのノーベル委員会は日本時間の6日午後6時頃、今年のノーベル平和賞に中東イランのナルゲス・モハマディ氏が決まったと発表しました。

ナルゲス・モハマディ氏は、イランで女性の人権保護や、死刑廃止を訴えて活動を続けてきた人権活動家です。しかし、イラン当局は、「体制に反対するプロパガンダを広めている」などとしてモハマディ氏の拘束を続けていて、今回、獄中での受賞となりました。

また、モハマディ氏は、イランの人権団体「人権擁護者センター」の副代表も務めていて、「人権擁護者センター」からは、2003年のシーリーン・エバーディー氏に続いて2人目のノーベル平和賞の受賞となります。

受賞理由について、ノーベル委員会は「イランにおける女性の抑圧に反対し、すべての人の人権と自由を促進するために闘った」としています。

授賞式は12月10日にノルウェーのオスロで行われます。