「敵は再び工場を攻撃」セベロドネツクで激しい戦闘…米は10億ドル相当の追加支援へ
ウクライナ東部のセベロドネツクで激しい戦闘が続く中、アメリカのバイデン大統領は15日、ゼレンスキー大統領と電話会談を行い、総額10億ドル相当の追加の軍事支援の方針を伝えました。
ロシア側が大部分を制圧したセベロドネツクでは、化学工場の地下に住民約500人が避難しているとみられています。
ロシア側は避難のための「人道回廊」を設置するとしていましたが、ロシア国防省は15日、「ウクライナ側の停戦違反で中断させられた」と発表しました。
一方、セベロドネツクがあるルハンシク州の知事は「敵は再び工場を攻撃した」と主張しています。
こうした中、アメリカのバイデン大統領はゼレンスキー大統領と電話会談し、りゅう弾砲18門と砲弾3万6000発、対艦ミサイルシステム2基など総額10億ドル(約1340億円)相当の追加の軍事支援を行うことを伝えました。また、人道支援として飲料水や食料、医薬品など2億2500万ドル相当の提供もあわせて表明しました。
ゼレンスキー大統領「私はこの支援に感謝しています。ドンバスでの防衛にとって特に重要です」
また、NATO(=北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は15日、今月末に行われる首脳会議で、ウクライナへの武器供与をめぐり「ソ連時代の古い装備から最新の装備に移行できるよう、長期的な支援について合意できる見通しだ」と明らかにしました。