マクドナルド、ロシアから撤退 事業の売却手続き開始
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドが、ロシアから撤退することを明らかにしました。
マクドナルドは16日、ロシア市場から撤退し、事業の売却手続きを開始したと発表しました。「ウクライナでの戦争による人道危機と、予測不可能な経営環境から、ロシアで継続して事業を行うことは不可能で、マクドナルドの価値観とも一致しないと結論づけた」としています。
マクドナルドは軍事侵攻後の今年3月、ロシアで展開する850店舗の営業の一時停止を発表していました。
売却が完了するまでロシア国内の6万2000人の従業員には給与を支払うとしていて、売却後は名称やロゴ、メニューなどの使用は認めない予定としています。
マクドナルドは撤退に伴い、日本円で最大およそ1800億円の損失を見込んでいます。
ロシアのマクドナルド1号店は、ソビエト連邦が崩壊する前年の1990年にモスクワにオープンしていました。