G7がロシアの石油の輸入禁止表明も アメリカの反応は…ロシア「戦勝記念日」軍事パレード
ロシアの首都モスクワで、第二次世界大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う「戦勝記念日」の軍事パレードが行われました。一方、G7はこの日に合わせ、ロシアの石油の輸入禁止の表明に踏み切りました。アメリカ・ワシントンから中継です。
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こちらは間もなく午前4時ですが、プーチン大統領の演説を生中継で伝えるテレビ局もあり、「西側諸国がロシアを脅かそうとしていると非難した」などとの見出しで速報しています。
一方、この時間なのでまだバイデン政権からの反応はありません。
ただアメリカを含むG7(=主要7か国)は、この日に合わせてロシアの貴重な収入源である石油の輸入禁止の表明に踏み切りました。
アメリカはすでに行っている措置ですが、ロシアにエネルギー供給を依存するドイツなども含めて、G7が一致した行動を打ち出したのがポイントです。
首脳声明でも、「プーチン大統領の体制に厳しい経済的な代償を科し続けていく」と強調しています。
今回、プーチン大統領は今後の方針などには踏みこみませんでしたが、バイデン政権でロシアの分析を担うCIA長官は、演説前、プーチン大統領は侵攻を止めないと強い警戒感も示していました。
米CIA・バーンズ長官「プーチンは負けるわけにはいかないという心境なのだろう。攻撃を強化して、さらに成果が得られると確信しているはずだ」
こうした中、バイデン政権は軍事支援の資金がほぼ底をつき、議会に追加予算を要請しています。
早期成立で、ウクライナに切れ目ない支援を続けられるかが最大のポイントになってきます。