国連総会で一般討論演説始まる 3年ぶりに対面形式で
ニューヨークで開かれている国連総会で20日、各国の首脳らが外交政策などをアピールする一般討論演説が、3年ぶりに対面形式で始まりました。中継です。
193か国の首脳らが一堂に会し、本格的な「国連外交」が3年ぶりに復活した国連本部です。
最大の焦点であるロシアによるウクライナ侵攻、そのほかにも気候変動や食糧危機など、山積する課題を前に、グテーレス事務総長は、結束を呼びかけました。
グテーレス事務総長「世界の分断は深まり不平等は拡大し課題はさらに大きくなっている。しかし混乱に満ちた世界でも我々が結束することで希望が目に浮かぶ」
事務総長は演説の冒頭、国連の旗を掲げてウクライナの穀物を運ぶ一隻の船を紹介し、「この船は多国間主義による外交の成果で運んでいるのは希望だ」と強調しました。
ただ、ウクライナ侵攻をめぐり、国連安全保障理事会は、ロシアによる拒否権発動で一度も決議を出せず機能不全を露呈していて、今回の総会では、安保理改革の議論が進むかも焦点の一つです。
注目のウクライナ、ゼレンスキー大統領については、例外的にビデオ演説が認められていて、演説では、ロシアによる侵攻の責任を問うものとみられます。