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中国保有の核弾頭、前年比90発増の500発に スウェーデンの研究機関が発表

2024年6月17日 14:41
中国保有の核弾頭、前年比90発増の500発に スウェーデンの研究機関が発表
ストックホルム国際平和研究所のサイトより

スウェーデンの研究機関は17日、年次報告を発表し、中国が保有する核弾頭が今年1月時点で前の年に比べて90発増えて500発に増加し、今後も増え続けるとの予想を公表しました。

ストックホルム国際平和研究所は17日、軍備や国際安全保障などに関する情報と分析をまとめた今年の年次報告を公表しました。

それによりますと、核兵器を保有するアメリカ、ロシア、中国など9か国が核兵器の近代化を続けていて、「世界の核弾頭の総数は冷戦時代の兵器が徐々に解体されて減り続けているものの、残念ながら運用可能な核弾頭の数は年々、増加し続けている」と指摘。「この傾向は今後、加速するとみられ、非常に憂慮すべきことだ」としています。

中国が保有する核弾頭については、去年1月時点で410発だったのが、今年1月には500発に増加していて、今後も増え続けると予想。「中国は他のどの国よりも速いペースで核兵器を増強している」と分析しています。

また、北朝鮮については「現在、およそ50個の核弾頭を組み立てている。核分裂性物質を保有しているため、核弾頭の総数は最大90個に達すると推定される」との分析を示しています。

ストックホルム国際平和研究所のダン・スミス所長は「私たちは今、人類史上最も危険な時期の一つにいる」と述べ、「不安定の原因は政治的な対立、経済的な不平等、軍備競争の加速など数多くある。地獄が迫っており、大国が一歩下がって反省すべき時が来ている」と警鐘を鳴らしています。