気候変動対策の強化で各国一致できるか COP27がエジプトで開幕
気候変動対策を話し合う国連の会議=COP27が6日、エジプトで開幕しました。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、各国が対策の強化に向け、一致できるかが焦点です。
エジプトのシャルムエルシェイクで開幕したCOP27には、190を超える国と地域が参加しています。
前回の会議では、世界の気温上昇を1.5℃までに抑える努力を追求することで合意しましたが、国連の報告書によりますと、各国の現在の削減目標では、今世紀末にはおよそ2.5℃上昇する見通しとなっています。
世界各地で気候変動が原因とみられる異常気象が深刻化する中、会議では2030年までの温室効果ガスの削減をどのように加速させるかや、途上国への補償などついて話し合われます。
ウクライナ侵攻の影響でエネルギー価格が高騰し、ヨーロッパでは石炭火力発電に回帰する動きが相次いでいて、各国が対策の強化に向け一致できるかが焦点です。
一方、スペインのプラド美術館で5日、過激な環境活動家が、ゴヤの名画「裸のマハ」の額縁に接着剤で手をはりつけ、壁に「+1.5℃」と落書きをするなどして逮捕されました。
ヨーロッパ各地では、温暖化対策が進まないことに抗議する過激な行為が相次いでいます。