中国政府「把握していない」 亜細亜大教授が中国に一時帰国後、消息不明に
亜細亜大学の中国籍の教授が一時帰国後に連絡が取れなくなっていることについて、中国政府は「把握していない」と述べました。
連絡が取れなくなっているのは、亜細亜大学・都市創造学部の范雲濤教授です。
大学によりますと、范教授は去年2月に中国に一時帰国し、去年の4月までに日本に戻る予定でしたが、日本に残る家族を通じて、病気療養を理由に休職の手続きが取られたということです。
消息が途絶えた詳しい経緯は分かっていませんが、中国当局に拘束された可能性も懸念されています。
これについて問われた、中国外務省の報道官は22日の会見で、「状況について把握していない」と述べました。
日本に住む中国人研究者を巡っては去年、神戸学院大学の胡士雲教授も一時帰国後、消息不明となっています。中国では「改正反スパイ法」が去年施行されるなど、言論や研究活動への引き締めが強まる恐れが指摘されています。