「深刻な危機」アムールヒョウ ロシア沿海地方の道路で“目撃”
目撃されたアムールヒョウ(25日・ロシア国立公園「ヒョウの郷」)
絶滅の危機にある野生のアムールヒョウが25日、ロシア沿海地方の道路上で目撃され、その姿を車の運転手が撮影しました。
アムールヒョウは、世界最北に生息するヒョウです。森林減少や密猟などで激減し、IUCN(=国際自然保護連合)のレッドリストで「深刻な危機」にある種に分類されています。
ロシアメディアによりますと、野生のアムールヒョウが目撃されたのは25日で、ロシア沿海地方の集落に近い道路で、1頭の成獣が車の目の前を横切り、道路脇に座ったということです。
ロシア天然資源生態省の国立公園「ヒョウの大地」の広報は、「成獣は母親で、子供を連れている可能性がある」と分析しました。アムールヒョウは、2000年代初頭には、わずか35頭とみられていましたが、保護計画によって現在はおよそ120頭にまでは回復しているということです。