×

フランス国民議会選挙 与党側が過半数大きく下回る…政権に打撃

2022年6月20日 12:44

フランスで19日、議会下院にあたる国民議会選挙の決選投票が行われ、与党側が過半数を大きく下回りました。マクロン大統領は厳しい政権運営を迫られることになります。

今回の国民議会選挙では、今年4月に再選されたマクロン大統領が2期目の安定した政権基盤を築けるかが焦点となっていました。

フランス内務省によりますと、与党連合は第一党を維持したものの、改選前の346議席から大幅に議席を減らし245議席となり、過半数の289議席を大きく下回りました。

一方、大統領選で3位だった急進左派のメランション氏を中心とする左派連合が大幅に議席を増やし、最大野党となりました。大統領選で決選投票に進んだルペン氏率いる極右政党も大きく議席を伸ばしています。

今回の選挙では、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で物価が上昇する中、批判の矛先が与党側に向けられていました。

マクロン大統領は今後、法案ごとに野党側の協力が必要となるなど厳しい政権運営を迫られることになります。