ロシア側が人道回廊設置を発表も…ウクライナ側は非難「攻撃は続いている」
多くの民間人が取り残されている南東部・マリウポリの製鉄所について、ロシア側は5日から避難のための人道回廊を設置すると発表しましたが、ウクライナ側は「攻撃は続いている」と非難しています。
5日に公開されたマリウポリのアゾフスタリ製鉄所の映像からは、砲弾が着弾し、激しく黒煙があがっている様子が映っています。
ロシア国防省は製鉄所に残っている民間人を避難させるため、5日から3日間、人道回廊を設けると発表しました。しかし、マリウポリの治安組織「アゾフ連隊」の副司令官は、「ロシア側が停戦の約束を破り、戦闘は続いている」と主張しています。
アゾフ連隊・副司令官「激しい血の戦いが続いている。アゾフスタリ製鉄所の敷地に敵が侵入してから、もう3日目になった」
一方、ロシア国防省は4日、核兵器も搭載できる弾道ミサイル「イスカンデル」の模擬発射訓練を行ったと発表しました。訓練が行われたのは、ポーランドやリトアニアに隣接する地域で、ウクライナへの軍事支援を強化する欧米側をけん制する狙いがあるものとみられます。