「COP29」首脳級会合が始まる グテーレス国連事務総長、途上国支援の資金拠出額の大幅引き上げを呼びかけ
気候変動対策を話し合う国際会議「COP29」の首脳級会合が12日に始まりました。国連のグテーレス事務総長は途上国支援に向けた資金の拠出額を大幅に引き上げるよう各国に呼びかけました。
ロイター通信などによりますと、今回の「COP29」では年間150兆円規模とされる巨額の途上国支援へ向けた議論が焦点となりますが、グテーレス事務総長は12日の首脳級会合の冒頭、「資金の壁を打ち破らないといけない。合意は必須だ」と述べました。
先進国に対し、現在は年間15兆円規模の支援金額を大幅に引き上げるよう呼びかけた形です。
一方、日本を含む主要国の首脳らの欠席が相次いでいて、議論の先行きは不透明です。
こうした中、イギリスのスターマー首相は、2035年までに温室効果ガスの排出量を1990年時点と比べて少なくとも81%削減する新たな目標を発表しています。