中仏首脳が会談 習主席“新冷戦あおる”とウクライナ情勢めぐり米をけん制
中国の習近平国家主席がフランスのマクロン大統領と会談しました。ウクライナ情勢をめぐり、習主席は「新冷戦をあおる事に反対する」とのべ、アメリカをけん制しました。
会談で両首脳は、経済協力などについて話し合い、農業や貿易、人工知能など幅広い分野で協力することで一致しました。
会談後の共同会見でマクロン大統領は、中東情勢などを念頭にパリオリンピックの期間中すべての戦闘を停止する“オリンピック休戦”を求めていくと述べました。習主席もこれを支持する考えを明らかにしました。
一方でウクライナ侵攻をめぐって習主席は、「危機を利用して第三国に責任を転嫁し新冷戦をあおることに反対する」とのべました。
中国がロシアに軍事転用可能な半導体を輸出していると批判しているアメリカをけん制した発言とみられます。
習主席は、今回の訪問中、マクロン大統領の祖母の家があった、ピレネー地方に招待されています。習主席は、独自外交をめざすマクロン大統領と関係を強化し、アメリカ主導の対中包囲網にくさびをうちこむ狙いもあるとみられます。