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春節の花火や爆竹“解禁”へ 習近平政権の意向を反映か 中国

2024年2月6日 21:37
春節の花火や爆竹“解禁”へ 習近平政権の意向を反映か 中国

旧正月の「春節」を前に中国では帰省ラッシュが始まっています。禁止されていた春節の風物詩、花火や爆竹は、今年は緩和の動きが広がっているといいます。

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旧正月「春節」を前に帰省ラッシュの中国。6日、上海の駅は、大勢の人で埋め尽くされていました。

帰省客
「雪遊びをする! 花火もできるよ」

“年越しムード”が高まる中、春節の風物詩といえば、邪気を払うとされる伝統の花火や爆竹です。

記者(中国・北京、2014年)
「北京市内ではあちこちで花火が上がり始めています。街は白煙に包まれています」

しかし近年、大気汚染対策として多くの地域で使用が制限され、全面禁止とする自治体もありました。

それでも、ゼロコロナ政策が緩和された去年の年明けには、開放感からか、規則を破って花火を打ち上げる若者も現れ、警察が出動する事態になっていました。

市民から花火解禁を求める声が高まったこともあり、中国政府は「規制を見直すべき」との考えを示し、今年は制限を緩める地域が相次いでいるのです。

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記者(中国・河南省鄭州市、2月2日)
「今年は花火の販売に参入する業者が多くなっているということで、道のあちらこちらでたくさんの花火を販売しています」

河南省・鄭州市では春節の1週間以上前に花火の打ち上げが解禁されることになり、これを商機と捉え販売に乗り出す業者も増加しています。

販売業者
「売り上げを期待してたくさん用意しました。(緩和を)強く支持します。中国の伝統文化なので」

なかには、無許可で販売しようとする業者もいました。

許可のない業者
「許可は持っていません。ちょっと売ってみようと思って」

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そして迎えた春節の花火解禁初日の夜。

記者
「次々に花火が打ち上がっています」

早速、花火が打ち上げられていました。

記者
「空を横切って大きな花火が打ち上がりました。日本の花火大会のようですね。街中で花火が打ち上がっています」

記者
「マンションの部屋の中から、打ち上げられているんでしょうか。花火がマンションの部屋の中から打ち上げられています」

記者
「花火大会ですね。個人がやっていると思えない」

川岸に向かうと、気温は氷点下にもかかわらず大勢の市民が集まっていました。

記者
「すごい煙と炎がですね、ちょっと危ないかもしれないです」

いま、中国で流行っているのは「機関銃型花火」と呼ばれる大筒のタイプだといいます。

市民
「新年って感じがして、とても楽しい」

実はこうした緩和の拡大は、習近平政権の意向も反映しているとみられています。中国の伝統文化を振興し、愛国心を根付かせようという狙いです。

「クリスマスはお祝いしない!」

河南省の学校では、子どもたちが「クリスマス行事を行わない」と宣言していました。中国では、数年前から欧米の文化を排除すべきとして、クリスマスなどの行事を禁止する動きも広がっています。

「私たちの平安を守ったのはサンタではない。中国の軍人たちだ!」

政権の意向も反映した伝統文化“解禁”の動き。今年は賑やかな春節になりそうです。