アメリカのトランプ前大統領が来年の大統領選挙に向けた選挙活動をスタートさせました。

トランプ氏は28日、共和党の候補者を選ぶ予備選挙で序盤のカギを握る、東部ニューハンプシャー州と南部サウスカロライナ州で相次いで演説し、大統領への返り咲きに改めて自信を見せました。

トランプ前大統領「今から1年後、我々はここニューハンプシャーで予備選挙に勝つ。そしてホワイトハウスを取り戻し、この国を立て直す」

またトランプ氏は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、バイデン大統領を「弱さと無能さによって、我々を第三次世界大戦の瀬戸際まで追いやった」と批判し、「私は力によって平和を取り戻す」などと訴えました。

トランプ氏をめぐっては、去年の中間選挙で支持する候補が激戦州で相次いで敗れたことで、求心力の低下を指摘する声もあります。

現在、トランプ氏だけが共和党内で大統領選への立候補を表明していますが、フロリダ州のデサンティス知事ら他の有力候補は、トランプ氏の勢いを見極める構えを見せています。