中露首脳会談“NATO拡大に反対”声明発表
ロシアのプーチン大統領は4日、北京オリンピックの開会式にあわせ北京を訪れ、中国の習近平国家主席と会談しました。両首脳はウクライナ情勢をにらみ、NATO(=北大西洋条約機構)の拡大に反対するとの声明を発表しました。
4日午後、プーチン大統領は北京に到着後、すぐに習主席と会談しました。
ロシア・プーチン大統領「両国関係は、友好と戦略的パートナーシップの道を前進し発展している。前例のないものとなっている」
プーチン大統領は会談で、中国との連携が深まっていると強調しました。これに対して習主席は、「中国とロシアが背中合わせの協力を深め、外部からの干渉などに効果的に対応しなければいけない」と、述べました。
両首脳はウクライナ情勢をめぐっても意見をかわしたとみられ、会談終了後、両首脳はNATOが拡大しないよう保証を求めるロシアの要求を中国が理解し、支持するとした共同声明を発表しました。
ウクライナ情勢で欧米からの批判が向けられるプーチン大統領としては、中国からの支持を取り付けることで、対抗する姿勢を示した形です。