金正恩総書記の娘とされる人物が北朝鮮で行われた軍事パレードに登場した映像が9日に公開されましたが、今度はその娘と金総書記が一緒に写った記念切手が発行されることになりました。韓国メディアは、“娘の偶像化”と指摘しています。

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14日、北朝鮮の「朝鮮切手社」が切手の画像を公開しました。その中に1人の少女が金正恩（キムジョンウン）総書記と一緒に写っているものがありました。

実はこの少女は、軍事パレードに姿を現した金正恩総書記の娘、第2子のジュエ氏とみられています。9日に朝鮮中央テレビで初めて映像が公開されました。

 朝鮮中央テレビ（9日放送）
「敬愛する金正恩同志は、愛するお子様とともに、軍隊や祝賀の代表らが待ちわびる主席壇に向かわれました」

 パレードでは金総書記の隣に座り、金総書記の頬を両手で包み込むなど、仲むつまじい様子もみられていました。

そんな中、14日に“記念切手”が公開されました。去年11月の新型ICBM（＝大陸間弾道ミサイル）「火星17」の発射実験成功を記念したもので、今月17日に発行予定ということです。切手には、黄色字で「新型大陸間弾道ミサイル『火星17』の試験発射成功」というタイトルとともに、「尊いお子様と一緒に発射成功に寄与したメンバーと記念写真を撮る金正恩総書記」との説明が書かれています。

今回発行される切手8種類のうち、5種類にジュエ氏とみられる少女が登場しています。その全てが、金正恩総書記に寄り添う姿でした。

ジュエ氏をめぐっては9日に初めて映像が公開され、今回は切手の発行も決まりました。

韓国政府で南北関係を担当する統一省は、「現状コメントはない」としているものの、韓国の聯合ニュースは、「最近、ジュエ氏に対する“偶像化”の状況が相次いで捉えられていて、注目される」と指摘しています。