五輪迫る 中国“ゼロコロナ政策”さらに厳格に…
北京オリンピックが迫る中国。選手村や競技会場に近い地域で、住民全員を対象にPCR検査を実施するなど、市民への“ゼロコロナ政策”が一層厳しいものになっています。
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北京オリンピック開幕まであと10日。25日、天安門広場では、中国の代表選手ら100人以上が必勝を誓うセレモニーを行いました。
中国代表選手
「祖国のために突き進め!人民の期待に沿うよう全力で!(習近平)総書記の後に続き、一緒に未来へ!」
こうした中、IOC(=国際オリンピック委員会)は、選手たちへの新型コロナウイルス対策を一部緩和すると発表しました。濃厚接触者の隔離期間を、これまでの14日間から7日間に短縮し、毎日行うPCR検査で「陽性」を判断する基準値も緩和するということです。
一方で、市民の感染を抑え込む「ゼロコロナ政策」は一層厳しいものになっています。
記者
「選手村に近いマンションが立ち並ぶエリアなんですが、PCR検査を受けるための行列ができています」
選手村や競技会場に近い地域では、住民全員を対象にPCR検査が実施されました。この地域では、これまで感染者や濃厚接触者は確認されていませんが、オリンピック開幕が迫る中、警戒がさらに強まっています。
検査に来た人
「当然だと思います。感染拡大を食い止め、オリンピックを開催しないといけませんから」
検査に来た人
「コロナの状況がひどいのに、オリンピックをやる必要があるのかなって思います」