韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で156人が死亡した転倒事故で韓国警察の捜査本部は2日、ソウル警察庁など8か所を業務上過失致死の疑いで家宅捜索しました。

事故から5日がたつ3日、現場の通りにはまだ規制線がはられていますが、かなり献花の量が増えています。現場に訪れ涙を流す人を3日も目にする中、事故原因の捜査も進められています。

韓国警察の特別捜査本部は2日、ソウル警察庁のほか、担当の警察署や区役所など8か所を家宅捜索しました。容疑は業務上過失致死で、ハロウィーンの警備計画の資料などを押収したということです。

警察の警備態勢や通報への対応などが156人の死亡につながったのかなどについて、捜査するものとみられます。

一部の韓国メディアは、ソウルの警察トップに対して事故の報告があったのは発生からおよそ1時間20分後だったなどとして、「生死を争う市民の通報は事実上無視された」と強く非難しています。

また、事故当日の梨泰院の人出について、韓国の国会議員が出した分析では、この6年で最多の人出、去年の2.5倍だったとされています。

当時の対応について強い批判を受ける中、韓国警察は全力をあげて捜査を進める方針です。