「平和サミット」開幕 100の国・組織の首脳級が参加 ゼレンスキー氏“歴史を目撃する”
ウクライナの和平への道筋について各国の首脳級が協議する「平和サット」がさきほどから始まりました。スイスから最新情報を伝えてもらいます。
ウクライナは今回のサミットで、各国との結束をアピールし、ロシアに圧力をかける狙いです。開幕に先立ちゼレンスキー大統領は会見で成果に自信を示しました。
ゼレンスキー大統領「今日は我々の成功の日です。私は、このサミットで歴史がつくられるのを目撃すると信じています」
ゼレンスキー大統領が提唱した今回の「平和サミット」には100の国と組織の首脳級が参加しています。
G7の首脳らもイタリアから移動して出席していて、岸田首相も先ほど会場に入りました。アメリカはハリス副大統領が出席し、エネルギーや人道分野むけにおよそ2300億円の追加支援を表明します。
今回のサミットにロシアは招待されておらず、プーチン大統領は14日の演説で「ロシアが参加しない会議は無意味だ」と強調しています。ロシアの友好国、中国も出席を見送っているほか、ロシアとの関係を維持しようとするグローバル・サウスの多くが首脳の出席を見送っています。
また、サミットではウクライナが提唱する和平案の10項目のうち実現が難しい「領土の返還」や、「ロシア軍の撤退」などの議論は見送られました。
各国の合意を優先するために「原発の安全確保」や「食料安全保障」などの3項目に絞らざるをえなかった格好です。
ゼレンスキー大統領は成功をアピールしていますが、ウクライナ侵攻への対応をめぐり世界の分断も透けてみえる形となっています。