多数の民間人遺体 プーチン氏“殺害していない”“下品な挑発行為だ”
ウクライナの首都キーウ近郊のブチャで、民間人とされる遺体が多数見つかったことなどを受けて、アメリカは6日、ロシアに追加の制裁措置を科すと発表しました。(※遺体が映っている映像を加工しています)
ウクライナの検事総長は6日、民間人とされる遺体が多数見つかったブチャなどに、50人の専門家が入り証拠収集などの調査を開始したと発表しました。
また、同じキーウ近郊のホストメリでも多くの住民が行方不明になっているということです。
地元当局はロシア軍に占領されていた間に「400人以上が行方不明になっていて、亡くなった人たちの遺体が見つかっていない」としています。
これに対し、ロシアのプーチン大統領は6日、ハンガリーの首相との電話会談でこの問題に初めて言及し、ロシア軍は民間人を殺害しておらず、ウクライナによる下品な挑発行為だと非難しました。
一方、ロシア軍の激しい攻撃が続く南東部マリウポリの地元当局は戦闘に巻き込まれるなどして亡くなった住民が数万人にのぼる可能性があるとSNS上に投稿しました。
また、ロシア軍が住民の遺体を回収し、焼却しているとしています。
こうした中、アメリカはG7=主要7か国やEU=ヨーロッパ連合とともにロシアへ追加制裁を科すと発表しました。
アメリカ・バイデン大統領「同盟国とともに、経済的代償を負わせ、プーチンの痛みを増大させ、さらなる経済的な孤立に追い込む」
追加制裁ではロシア最大手の銀行「ズベルバンク」などのアメリカ国内の資産凍結や個人・企業との取引禁止、ロシアへの新規の投資の禁止、プーチン大統領の2人の娘などを制裁対象に加えるとしています。