紅麹原料問題めぐり 台湾の消費者団体が集団訴訟へ
台湾で、小林製薬の紅麹原料を使った製品を摂取して、体調不良などを訴える人が相次いでいる問題で、台湾の消費者団体が損害賠償を求め、集団訴訟を行うと発表しました。
台湾の消費者団体は27日に会見を開き、小林製薬の現地法人に対し紅麹原料を使った製品を使い、健康被害を訴える30人あまりが集団訴訟を起こすと発表しました。
訴訟に参加する人の中には、慢性腎臓病などの診断を受けた人もいますが、原料を使って製品を製造した台湾の業者からは商品の代金しか返金されていないということです。訴訟では、1人あたりおよそ150万円から250万円の損害賠償を求めるとしています。
製品をめぐっては、台湾の衛生当局が体調の変化を感じた人の通報を受け付けていますが、これまでに68人から訴えがあったということで、消費者団体は来月末まで、訴訟への参加者を募っています。