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“ウクライナ支援・露制裁、必要な限り続ける” G7首脳声明 

2022年6月28日 5:44

G7サミット(=主要7か国首脳会議)は27日、ウクライナ情勢について協議し、ウクライナへの支援やロシアへの制裁強化を、必要な限り続けていくとする首脳声明を発表しました。現地から渡邊翔記者が報告します。

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サミット2日目の議論には、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで参加し、一刻も早く戦争を終わらせる必要があるとして、防空システムの供与やロシアへの制裁強化などを訴えました。

これに対しG7は、ロシアの資金源を枯渇させるために、ロシア産石油の価格に上限を設け、それより高い値段では買わない仕組みを作る方向で最終調整しています。

さらにアメリカは、追加軍事支援として、中長距離の地対空ミサイルを供与すると表明しました。

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一方、侵攻の影響でウクライナの穀物輸出が滞っている問題については、ロシアがウクライナから違法に穀物を運び出すことに関与した人物らに、制裁を科すことで合意しました。

さらに、侵攻に伴う世界の食糧危機をめぐっては、「G7の制裁が原因だ」とするロシアの主張は「偽りだ」との認識で一致。岸田総理大臣は、ウクライナや中東・アフリカ諸国などへの支援に新たにおよそ2億ドル(約270億円)の拠出を表明しました。

ロシアの侵攻が長期化する中、ウクライナへの支援で改めて結束を確認したG7。首脳宣言の取りまとめに向け、最終調整が続いています。