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韓国外相「佐渡島の金山」に“強い懸念”ユネスコトップと会談

2022年2月23日 10:58
韓国外相「佐渡島の金山」に“強い懸念”ユネスコトップと会談

フランスを訪問中の韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は22日、ユネスコ(=国連教育科学文化機関)のトップと会談し、日本政府が「佐渡島の金山」を世界文化遺産の候補として推薦したことについて、「強い懸念」を伝えました。

鄭義溶外相は22日、訪問先のパリでユネスコのアズレ事務局長と会談しました。韓国外務省によりますと、鄭外相は「日本が韓国人の強制労働の現場である『佐渡島の金山』を世界文化遺産の候補として推薦した」として、「強い懸念」を伝えました。これに対して、アズレ事務局長は「韓国政府の懸念をよく知っている」と応じたということです。

また、鄭外相は2015年に登録された「軍艦島」として知られる長崎県の端島炭坑などについても、追加説明の措置が履行されるよう「格別の関心と協力」を要請し、アズレ事務局長も「関心を持って努力する」と述べたということです。

鄭外相は23日にかけてユネスコ世界遺産委員会の委員国であるギリシャやブルガリアなどとも相次いで会談を行うということで、韓国メディアは「日本の姑息(こそく)な登録に対抗した外交戦の始動」などと伝えています。

日本政府は登録に向けて韓国側に反論するための根拠や資料を集め、加盟国の理解を得たい考えですが、日韓の主張が対立する中、難航が予想されます。


【写真】提供:韓国外務省