米メディア「史上最も弱い下院議長の誕生」 15回目の投票でようやく…共和党トップのマッカーシー氏を下院議長に選出
議長が決まらない異例の事態が続いていたアメリカの議会下院は7日、議長選挙の15回目の投票で、多数派の野党・共和党のトップ、マッカーシー氏を選出しました。
マッカーシー氏の選出には共和党内の保守強硬派の議員らが反対し、投票で造反を続けたため、再投票が繰り返されてきました。しかし、議会運営などに関する造反議員の要求をマッカーシー氏が受け入れたため、6日は賛成にまわる議員や投票を棄権する議員が出て、14回目の投票では過半数まであと1票に迫りました。
その直後、マッカーシー氏が議場で造反議員と直接交渉し、7日未明、15回目の投票で、ようやく議長選出に必要な過半数の得票に達しました。
「ケビン・マッカーシー議員が下院議長に選出されました」
「USA!USA!」
議長選挙で10回以上の投票を行うのは164年ぶりで、共和党内の根深い対立が浮き彫りとなりました。今後の議会運営に大きな不安を残す形となり、アメリカメディアも「史上最も弱い下院議長の誕生」などと伝えています。