治安部隊による弾圧で少なくとも277人が死亡~国連 イラン「ヒジャブ」抗議デモ
中東イランで女性の髪を覆う「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフの着用をめぐり抗議デモが相次ぐ中、国連の担当者は2日、治安部隊による弾圧で少なくとも277人が死亡したことを明らかにしました。
イランでは、ヒジャブの着用が不適切だとして 警察に拘束された女性が死亡したことを受け、抗議デモが相次いでいます。
国連の安全保障理事会は2日、一連のデモが始まって以降初めて会合を開き、イランの人権状況を調査した担当者は、治安部隊による弾圧でこれまでに子どもを含む少なくとも277人が死亡したことを明らかにしました。
子どもの死因は、至近距離からの銃撃や殴打によるものだということです。
会合を主催したアメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、「イラン全土で治安部隊がデモの参加者を拷問している」と非難した上で、女性の地位向上を目指す「国連女性の地位委員会」からイランを追放することを求めるとしています。