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3者会談 攻撃相次ぐザポリージャ原発の安全確保など協議

2022年8月19日 12:13

ウクライナを訪問している国連のグテーレス事務総長は18日、ゼレンスキー大統領、トルコのエルドアン大統領と3者会談を行い、ロシア軍の占拠下で攻撃が相次ぐザポリージャ原発の安全確保などについて協議しました。

国連・グテーレス事務総長「ザポリージャへのいかなる被害の可能性も自殺行為と言わなければならない」

会談後の共同会見でグテーレス事務総長は、ザポリージャ原発で攻撃が相次いでいることに深い懸念を示した上で、安全確保のために原発の周辺を非武装化する必要があると訴えました。

これに対し、ロシアは、「原発が一段と脆弱(ぜいじゃく)になる」と主張し、受け入れられないとしています。

また、事務総長はIAEA=国際原子力機関の現地調査を受け入れるよう双方に求め、ゼレンスキー大統領とは合意したということです。

ザポリージャ原発をめぐっては、ウクライナとロシアの双方が19日にも何らかの「挑発行為」が準備されていると発表するなど、互いに相手の攻撃だと非難し合う状況が続いています。

こうした中、先週から空軍基地などで爆発が相次いでいるウクライナ南部クリミア半島で18日、新たに少なくとも4回の爆発がありました。

ロイター通信によりますと爆発はセバストポリにあるロシアの空軍基地近くで発生しましたが、原因は分かっていません。