韓国で158人が死亡したソウル・梨泰院の転倒事故で、遺族らが外国メディア向けに会見を行い、真相究明などへの協力を求めました。

事故で弟を亡くした女性
「我々、遺族が望むのは真相究明・責任者の処罰・真の謝罪、これがすべてです」

会見には16人の遺族らが参加し、事故から2か月近くがたつ今も原因や政府の責任の所在が明らかになっていないなどと訴えました。その上で今後、2人の日本人を含む外国の遺族とも連絡を取り合い、連携したいとの考えを明らかにしました。

これに先立ち、午前中には国会で事故調査を行う議員らが現場の路地を視察し、本格的な調査を始めました。国会議員らは警察の特別捜査本部とは別に、関係機関への調査や証人からの聞き取りを進める方針です。

ただ、調査の方針をめぐっては与野党が対立しているほか、遺族らは尹錫悦政権に厳しい革新系の市民団体と行動を共にするなど、事故後の状況は政治性を帯びたものになってきています。