戦闘長期化…ロシア軍、物資の補給難航か
ロシアのウクライナ侵攻から24日で1か月となりますが、激戦地ではインフラ設備にも壊滅的な被害が出ています。一方で、戦闘が長期化する中、ロシア軍が物資の補給に苦しんでいるとの見方も強まっています。
ロシア軍の包囲が続くウクライナ南東部のマリウポリでは、激しい攻撃が続いていて、地元当局はインフラのおよそ8割が破壊されたとしています。
アメリカ国防総省の高官によりますと、マリウポリでは長距離からの砲撃が続いていて、新たに海上の艦船からも砲撃が行われるようになったということです。
一方で、戦闘が長期化する中、ロシア軍は依然、物資の補給に苦しんでいると分析していて、ウクライナの軍当局も「ロシア軍は3日分以上の弾薬と食料を持っていない」と述べています。
こうした中、ロシア国防省は22日、補給任務にあたる軍用車両の映像を公開しました。後方支援に問題はないとアピールする狙いとみられます。
一方、連日各国の議会で演説しているウクライナのゼレンスキー大統領は22日も、イタリア議会でロシアへの制裁強化を訴えました。
ゼレンスキー大統領は23日夜、日本の国会でオンラインの生中継の形で、10分から15分程度、演説を行う予定です。