黒海を通じた穀物の輸出を見合わせると発表…国連 ロシアが穀物輸出の合意停止
ロシアがウクライナ産穀物の輸出の合意を停止したことをめぐり、国連は1日、黒海を通じた穀物の輸出を見合わせると発表しました。
黒海からの穀物の輸出をめぐってはロシアが先月29日、クリミア半島の軍港がウクライナ側に攻撃されたとして輸出の合意を停止しましたが、国連とウクライナ、トルコは、ロシア抜きで貨物船の管理を行い穀物の輸出を続ける方針を示していました。
これにロシア側が反発し、先月31日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合でネベンジャ大使は、「我々の検査なしに貨物船が黒海を航行することは容認できない」などと述べていました。
こうした中、国連は1日、「黒海を通じた穀物の貨物船航行を2日は見合わせる」と発表しました。
国連は、トルコと連携しながら、輸出再開に向けて、ロシアの説得を続けているということですが、交渉が長引く可能性もあり、いつ再開できるかは不透明な情勢です。