国連安保理、北朝鮮“衛星”打ち上げ受け緊急会合
北朝鮮が弾道ミサイルの技術を使った軍事偵察衛星を打ち上げたことを受け、国連の安全保障理事会は2日、緊急会合を開きました。
国連安保理は2日、北朝鮮が先月31日に軍事偵察衛星を打ち上げたことをめぐり、日本やアメリカなど7か国の要請に基づき緊急会合を開きました。会合では、日本や欧米諸国が今回の打ち上げは弾道ミサイル技術を用いたもので安保理の決議違反にあたるとして北朝鮮を強く非難しました。
米ロバート・ウッド国連代理大使「北朝鮮は国際平和と安全保障に脅威を与えるという明確な意図を持ち、行動と発言によってそれを裏付けている」
これに対し、中国とロシアは、「朝鮮半島周辺で緊張を高めているのはアメリカだ」と主張した上で、北朝鮮に対する制裁緩和の必要性を訴えるなど非難の応酬となり安保理の理事国間の溝が改めて露呈しました。安保理では、2017年以降、中国とロシアが北朝鮮を擁護する姿勢を崩しておらず一致した対応がとれていません。