トランプ氏「よくやった!ジョー」 バイデン大統領“致命的”言い間違い連発…
“高齢不安”で撤退論が強まるバイデン大統領。今度は、ゼレンスキー大統領の名前を「プーチン大統領」と、致命的な“言い間違い”をしました。これに対し、トランプ氏は「よくやった」と揶揄(やゆ)する投稿も。大統領選に、どんな影響が出るのでしょうか。
NATO首脳会議の最終日。各国の首脳が並ぶなか、アメリカのバイデン大統領が壇上にあがりました。
アメリカ バイデン大統領(米・ワシントン、11日)
「この戦争で、ロシアが勝つことはない。ウクライナが勝利する」
“高齢不安”による「撤退論」が加速するなか、力強い演説を見せていましたが…
バイデン大統領
「決断力と勇気のある、ウクライナの大統領に引き継ぎたいと思います。プーチン大統領です」
バイデン大統領
「プーチン大統領? プーチンを倒す、ゼレンスキー大統領です。プーチンを打ち負かすことに集中し過ぎていた」
なんと、演説のしめでゼレンスキー大統領とプーチン大統領を言い間違える、痛恨のミス。
これには、ゼレンスキー大統領も一瞬、顔をこわばらせました。慌てて訂正するバイデン氏に、苦笑しながら…
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「私の方が、いい人です」
バイデン大統領
「あなたのほうが、はるかにいい人です」
これに、各国の首脳は…
ドイツ ショルツ首相
「言い間違えは起こる。よく見ていれば、みんなしている」
フランス マクロン大統領
「みんな、言い間違えはする。私もしたことがある」
しかし、会見を見ていた世界中のメディア関係者は、騒然となりました。なかには、頭を抱える記者の姿も…。
◇
当の本人は、その2時間後の会見で…
記者
「先ほど、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領を、言い間違えたことについてですが…」
バイデン大統領は、言い間違いを指摘する質問を笑い飛ばすと…
バイデン大統領
「これ以上、成功した会議を見たことがありますか? プーチンの話をしていて、『プーチン』と言ってしまった」
言い間違いを認めるも、懸命に、NATO首脳会議の成果をアピールしました。
しかし、この会見でも…
バイデン大統領
「彼女が大統領にふさわしくないと考えていたら、私は『トランプ』副大統領を、副大統領に選ぶことはなかっただろう」
今度は、身内のハリス副大統領と、宿敵トランプ前大統領を混同する“致命的なミス”を犯したのです。
この姿に、トランプ氏は、SNSにバイデン氏を“からかう”コメントを連投。
トランプ前大統領(トランプ氏のSNSより)
「よくやった!ジョー!」「ペテン師ジョーは『トランプ錯乱症候群』にかかっている」
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会見を見ていたメディア関係者は…
アメリカメディア
「(バイデンは)トランプに多大な便宜を図ってしまった。(バイデンは)“高齢で出馬できない”、というシナリオに完全にハマった」
スペインメディア
「(今回の失言は)もちろん大統領選に影響します。残念ながら、NATO首脳会議の成果よりも、これの方が人々の頭に残るでしょう。」
挽回を狙った舞台でのこの散々な結果に、会見直後から、民主党議員らが相次ぎ「バイデン氏の撤退」を要求。ワシントンポストによると、これまでに撤退を要求した議員は20人にまでのぼっているということです。
さらにアメリカメディアは、オバマ元大統領までもが「トランプ氏に勝つのは難しくなったとの懸念を示している」と報じるなど、撤退を求める声は、今後さらに高まるとみられています。