×

トランプ氏「よくやった!ジョー」 バイデン大統領“致命的”言い間違い連発…

2024年7月12日 22:08
トランプ氏「よくやった!ジョー」 バイデン大統領“致命的”言い間違い連発…

“高齢不安”で撤退論が強まるバイデン大統領。今度は、ゼレンスキー大統領の名前を「プーチン大統領」と、致命的な“言い間違い”をしました。これに対し、トランプ氏は「よくやった」と揶揄(やゆ)する投稿も。大統領選に、どんな影響が出るのでしょうか。

NATO首脳会議の最終日。各国の首脳が並ぶなか、アメリカのバイデン大統領が壇上にあがりました。

アメリカ バイデン大統領(米・ワシントン、11日)
「この戦争で、ロシアが勝つことはない。ウクライナが勝利する」

“高齢不安”による「撤退論」が加速するなか、力強い演説を見せていましたが…

バイデン大統領
「決断力と勇気のある、ウクライナの大統領に引き継ぎたいと思います。プーチン大統領です」

バイデン大統領
「プーチン大統領? プーチンを倒す、ゼレンスキー大統領です。プーチンを打ち負かすことに集中し過ぎていた」

なんと、演説のしめでゼレンスキー大統領とプーチン大統領を言い間違える、痛恨のミス。

これには、ゼレンスキー大統領も一瞬、顔をこわばらせました。慌てて訂正するバイデン氏に、苦笑しながら…

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「私の方が、いい人です」

バイデン大統領
「あなたのほうが、はるかにいい人です」

これに、各国の首脳は…

ドイツ ショルツ首相
「言い間違えは起こる。よく見ていれば、みんなしている」

フランス マクロン大統領
「みんな、言い間違えはする。私もしたことがある」

しかし、会見を見ていた世界中のメディア関係者は、騒然となりました。なかには、頭を抱える記者の姿も…。

    ◇

当の本人は、その2時間後の会見で…

記者
「先ほど、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領を、言い間違えたことについてですが…」

バイデン大統領は、言い間違いを指摘する質問を笑い飛ばすと…

バイデン大統領
「これ以上、成功した会議を見たことがありますか? プーチンの話をしていて、『プーチン』と言ってしまった」

言い間違いを認めるも、懸命に、NATO首脳会議の成果をアピールしました。

しかし、この会見でも…

バイデン大統領
「彼女が大統領にふさわしくないと考えていたら、私は『トランプ』副大統領を、副大統領に選ぶことはなかっただろう」

今度は、身内のハリス副大統領と、宿敵トランプ前大統領を混同する“致命的なミス”を犯したのです。

この姿に、トランプ氏は、SNSにバイデン氏を“からかう”コメントを連投。

トランプ前大統領(トランプ氏のSNSより)
「よくやった!ジョー!」「ペテン師ジョーは『トランプ錯乱症候群』にかかっている」

    ◇

会見を見ていたメディア関係者は…

アメリカメディア
「(バイデンは)トランプに多大な便宜を図ってしまった。(バイデンは)“高齢で出馬できない”、というシナリオに完全にハマった」

スペインメディア
「(今回の失言は)もちろん大統領選に影響します。残念ながら、NATO首脳会議の成果よりも、これの方が人々の頭に残るでしょう。」

挽回を狙った舞台でのこの散々な結果に、会見直後から、民主党議員らが相次ぎ「バイデン氏の撤退」を要求。ワシントンポストによると、これまでに撤退を要求した議員は20人にまでのぼっているということです。

さらにアメリカメディアは、オバマ元大統領までもが「トランプ氏に勝つのは難しくなったとの懸念を示している」と報じるなど、撤退を求める声は、今後さらに高まるとみられています。